臨床心理学

現代の若者の「心の闇」の背景には南京大虐殺があるのだそうです

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な、なんだってー!!
と思わずMMRばりに叫んでしまいそうなこの記事。
南京大虐殺が生んだ「心の闇」 臨床心理士ら講演(大阪日日新聞)
もうね。ぽかーんですよ。ぽかーん。

日中戦争時に日本軍が中国・南京で虐殺行為をした歴史が、自傷行為などに及ぶ現代の若者の「心の闇」につながっていると考える臨床心理士らが四日、対応策について語る講演会を東淀川区東中島五丁目のアジア図書館で開いた。現地での対話が、心の機能の回復に役立つという。

何?何を言ってるの?「現地での対話」?が「心の機能の回復に役立つ」?
この先読めばわかるのかな?

講演会では、臨床心理士の村本邦子さんが、ベトナム戦争など社会レベルで起こったトラウマ(心的外傷)が親世代に起こると、家族システムを通して子孫が情緒障害などの症状に悩まされ、社会全体が病んでいくという研究を紹介。日本でもその症状が見いだせることを指摘した。

そんな研究あるんすか?…と思ってCiNiiで検索したところ発見。
村本邦子 2004 序 戦争とトラウマ--語り継ぎと歴史の形成・教育 (特集 戦争とトラウマ), 女性ライフサイクル研究, 14, pp.5-17.
えーとこの方の所属が「女性ライフサイクル研究所」というところであり『女性ライフサイクル研究』ってのはそちらの機関で出してる雑誌というか紀要みたいなもののようです。つーか「序」って書いてありますがな。「序文」ってことですかね?
とりあえずこれ以外では今のところ見つけることはできませんでしたし、研究そのものを見たわけではないのであまり断言はできないのですが、何か怪しい臭いがします。つーか、上記記事引用部分見ただけでは何のこっちゃ全くわかりません。理解不能です。
つか、こうした「風が吹けば桶屋が儲かる」的論理を持ち出せば何でも言えちゃうんじゃないですかねえ。

小学生のスクールカウンセラーや大学教授として各世代と接する中、表面的なトラウマはないにもかかわらず、感覚まひに陥った子どもがみられ、「世代を追うごとに状況が悪化している」という。

…よくわからんのですが、南京大虐殺の影響が「世代を追うごとに」大きくなってるってこと…ですよね。素直に読めば。どういう原理なのでしょうか?

子どもを含め、日本の社会全体が心の問題を克服するためには、個人レベルのときと同様、過去と向き合うことの必要性を強調。その手法として、日本の加害者としての象徴的事件、南京大虐殺の現場に足を運んだという。

何か頭痛くなってきたんですが…。
ワタクシ、このブログではできるだけ政治とか外交に関わることを意識的に書かないようにしてるんです。そういう目的でブログ運営してるわけじゃないですから。でもねぇ…南京大虐殺ですよ。
南京大虐殺 - Wikipedia
南京大虐殺論争 - Wikipedia
未だに色々と議論がされている問題を、現代の「心の闇」(相変わらずこの言葉やめてほしいっす)と関連づけて論じるってどういうことでしょ?私みたいなペーペーに言われたくないでしょうけれども、同じ臨床心理士として恥ずかしいというか情けないというか…。

南京では、感覚まひを起こしながら虐殺を行う日本兵の存在を実感。敗戦後はこうした大人が日本を再興したことなどに気付きながら中国人と交流し、素直な気持ちで謝罪の言葉がでたという。

「感覚まひを起こしながら虐殺を行う日本兵の存在を実感」ってスピリチュアル的なものですか?

「日本の感覚まひを解くにはこれしかない」。村本さんは「敗戦後、日本は物質的豊かさを優先し、心の問題を後回しにしてきた。今こそ心の見直しを進めなければならない」と強調していた。

全然説得力ないっす。
なんだか久々に突き抜けた感じのアレっぽいネタを見てしまった気分です。
ひょっとしてそんなことを思ってしまう私の方がおかしいのでしょうか?と思わず言ってしまうくらいにアレな感じです。

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