臨床心理学

「先生、それは何という単語で検索をかければ答えが出てくるのですか?」ってすげえなおい…と思ったら…

投稿日:

先日、こんなのを見つけました。
「先生!それは何という単語で検索すれば答えが出てくるのですか?」「ネットからコピペして何が悪いのですか?」未定なブログ:08/03/12)
2ちゃんねるのログのコピペではありますがそれを再コピペ。

私も大学教員として、ネットに公開されている文章をそのままレポートに張り付けて提出してくる学生の対処に頭を悩ませている。(略)注意したところ、「私とまったく同じ意見なので使っただけ。自分で書いてもこうなった」と言い返された。それどころかレポート課題を与えた際、「先生、それは何という単語で検索をかければ答えが出てくるのですか?」と堂々と質問してきた学生までいる。

もちろん、ネット上の膨大な情報を参照せずには、いまや私たちの仕事や生活は立ちゆかない。特にグーグルなどの検索エンジンは、私たちの「調べもの」の概念を決定的に変えたことも確かだ。とはいえ、ネットの情報は玉石混交。

おいおい。どこの学生だよ…とか思って見ると

FORBES 日本版4月号 http://www.gyosei.co.jp/home/magazine/forbes/forbes_08040.html 32ページ 「ネット情報と使用する側の責任 香山リカ」より一部抜粋。

香山リカ氏って…心理系じゃないすか。
人間科学研究科 専任教員スタッフ|大学院|帝塚山学院大学

ほんとこういうのを見ると、もったいないよなぁと思いますよ。前にも書きましたけどね。
大学ってすごいところだよ(07/08/31)
大学の図書館いいっすよ。ホント。
そして、最近また読んでいるこちらの本。

反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1) 反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)
パオロ・マッツァリーノ

筑摩書房 2007-07
売り上げランキング : 23417
おすすめ平均

Amazonで詳しく見る by G-Tools

07/09/18のエントリ、【ジャケ買い】パオロ・マッツァリーノ著『反社会学講座』【最高!】でも絶賛したこの一冊。最近また「昼飯時の友」として大活躍しております。
んで、以下の一節が改めてグッときたのでコピペ紹介。


「第15回 学力低下を防ぐには」の「三年目の補講」より

このように、図書館の棚から棚へと資料を探し回り、謎や疑問が解決したときの満足感こそが、調査の醍醐味です。「ネットでググればなんでもわかる」だって?笑わせてくれますね。

ネット信者のお若いみなさんには悪いけど、まだまだネットには質・量ともに、図書館に取って代わるほどの情報はありません。

ネットで検索して手軽に入手できた真偽のアヤシい情報を、いとも簡単に信じてしまう人が、どんどん増えているような気がしてなりません。

ネット上で「メディアリテラシーなんて、もう常識だよ」「ぼくには、つっこみ力はあると思うんで」みたいなことを書いてる人がけっこういますけど、九分九厘は口先だけです。そういっている人で、自らなにかを研究・調査した具体例を提示している例は、極めてまれだからです。彼らの多くは、物知りだというだけなのに、それを思考力や判断力だとカン違いしてしまってるのです。

コピペレポートは論外ですが、「物知りだということを思考力や判断力と勘違いしている」ってのは自分にも当てはまりそうで耳が痛いです(っていうほど物知りですらなかったりしますが)。
まあ、気をつけなければなと思った次第。そして上で挙げた『反社会学講座』は非常に面白い本なので読むべしです。

そして1日1回ポチっとクリックして順位確認後、戻ってきていだけると、大変うれしゅうございます学問・科学ランキング

-臨床心理学

Copyright© ロテ職人の臨床心理学的Blog , 2024 All Rights Reserved.