臨床心理学

続・大うつ病性障害の「大」って…

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大文字焼き2

色々と反響いただきました

昨日のエントリ、大うつ病性障害の「大」って…に色々とご意見いただきました。

当該エントリのコメント欄には「けろすけ」さんより。そしてtwitterでは@inotti_eleさんより色々と教えていただきました。

豊嶋(2013)からの引用

特に@inotti_eleさんから教えていただきました、こちら。

https://www.jspn.or.jp/journal/symposium/pdf/jspn108/ss610-613.pdf

第108回日本精神神経学会学術総会シンポジウムにおける豊嶋良一氏(埼玉医科大学・日本うつ病学会うつ病関連用語検討委員会委員長)の「英語病名の和訳にまつわる問題点と今後の取り組み」というものです。

この中で私が昨日のエントリで最も言いたかったのと同じ内容が書かれておりますので引用します。

「大うつ病性障害」はDSMのMajor Depressive Disorderにあてられた和訳である.しかし,少なからぬ精神科医がこの「大」に対して違和感を抱いている.患者・家族への病状説明にも,「大うつ病性障害」という用語は使いづらい.大うつ病の「大」は,一般市民には「うつ病の中でもことに重大・重症な」との誤解を与えかねない.改訳を求める声が少なくない.

ということです。

患者向けではないのかもしれませんが…

つまり、DSM-5は当然、患者向けの物ではないわけなのですが、それでも診断名は患者やその家族にとってはとても気になるものであり、単に臨床家の間でのコンセンサスというだけの問題にはしておくことはできないということでございます。

そんなこんなで、この件についてはもうちょっと色々と調べてみたいと思います。

そのうち、自分の中でまとまったらまた記事にするかもしれませんし、しないかもしれません。

そんなわけで本日は眠いのでここまで。

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