いや~、いいっすわ。以前紹介した以下の2作品なんかは歴史に残る名作だと思います。
よるくま 酒井 駒子 偕成社 1999-11 |
ぼく おかあさんのこと… 酒井 駒子 文溪堂 2000-05 |
つか、出版年を見て初めて気づいたんですが、『ぐりとぐら』みたいな既に「古典」の域に達したものに比べるとかなり最近の作品なんですね(…って前にも同じようなこと書いたりしてる気がする…?)。
『よるくま』商品の説明より
「ママあのね…きのうのよるね」
ベッドに入ってママに見つめられながら少しずつ眠りに誘われていく1日のうちで一番穏やかなとき、ぼくがママに語りはじめる。昨日の夜、ぼくのところにやってきたくまの子「よるくま」とぼくの一夜のお話。いなくなってしまったよるくまのお母さんを一緒に探しに行く冒険物語。
著者は着物などのデザインも手がけるフリーのイラストレーター。優しいタッチで描かれる人物や物のイラストと、はっきりとした色で塗り尽くされた背景との絶妙なバランスで、1ページ1ページがとっても印象的。ぼくとよるくまが見せるちょっとした表情が何とも言えず愛くるしく、かわいい。
物語は「…しました」「…でした」というような親が子どもに読み聞かせるものではなく、ぼくとママの自然な会話で進められる。まだ字を読めない小さな子どもでも十分に楽しめる。(石井和人)
『ぼく おかあさんのこと…』商品の説明より
ぼくはお母さんのことがキライ。マンガ見せてくれないし、すぐ怒るし、はやくしなさいって言うくせに自分はゆっくり、おしゃべり。それから…、それから…。ぼくとは結婚、できないって言うし。だから、ぼくは…。
どちらの作品もこどものかわいらしさ、親に対するこどもの愛情(そしてこどもに対する親の愛情)があふれています。子をもつ親はもちろん、まだこどものいない若い皆さん(いや、俺も若いんだけどね)にも是非とも読んでいただきたい作品です。
…で、そんな酒井駒子さんラヴなわたくし(とわたくしの妻&娘)のも一つお薦めがこちら(つーか、酒井駒子さん作品はほぼ全部お薦めなんですけどね)。
ロンパーちゃんとふうせん 酒井 駒子 白泉社 2003-03 |
『ロンパーちゃんとふうせん』作品の説明より
お母さんと街に出かけて黄色い風船をもらったロンパーちゃん。大切に持って帰って仲良く一緒に遊んでいたのですが…。
やはりこどものかわいさとともに、何か大切なもの(ロンパーちゃんにとっては風船)を失った時の切なさが見事に表現されています。
…で、この本、海外でも翻訳されてたりするんですね。
こちらが英語版
Emily's Balloon Komako Sakai Chronicle Books Llc (Juv) 2006-04-30 |
そしてドイツ語版(“schon”の“o”にはウンムラウトがつきます)
So schoen wie der Mond Komako Sakai Moritz Verlag-GmbH 2005-08 |
アマゾンにはありませんがフランス語版・中国語版もあるそうな。
で、実はこのドイツ語版が欲しいんですけど在庫切れなんですよね…ってなわけで、とりあえずマーケットプレイスで予約注文してみた。
手に入るといいなぁ…。
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ってことで傑作揃いの酒井駒子さん作品なので、未読の方は是非どーぞ。ほんといいっすよ。
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