読者の皆様、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。
さて、例年であれば仕事始めに合わせてアップするこのシリーズですが、今年は毎日連続更新を続けたいと思っておりますので、一発目のネタとしてまずはこちらをアップします。
昨年1年間、当ブログ経由でお買い上げいただいた書籍の中で最も売り上げ点数の多かったものを10点、カウントダウン形式で発表いたします。
ちなみに2012年のランキングはこちら。
・2012年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(前半)
・2012年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)
2012年と2013年のTOP10を比較してみても面白いかと思います。
ではまず10位から…なんですが、10位は同数で3点あります。
第10位
カウンセリングとサイコセラピーの効果を生み出す要因とは―。PCAから精神分析やCBTにいたるまで、特定の立場に偏ることなく探究された、心理臨床家、カウンセラーをはじめ対人援助職に広く役立つ好著。
2012の売れ筋第7位だったこちらが、2年連続のランクインです。
やっぱり自分が使っている技法がどれくらいの効果を持つのかということくらいは知っておきたいものです。そして、そこに関心のある人はやはり一定数いたということですよね。
関連エントリ:
・【これは】クーパー, M. 著 清水幹夫・末武康弘 監訳『エビデンスにもとづくカウンセリング効果の研究』【読みたい】(12/02/15)
・カウンセリングの効果研究本。そして臨床家として必要なもの(12/10/02)
第10位
本書は、前書『面接法』入門編に続く、心の臨床の中級者向けに纏められたものである。臨床の諸現象をみて、どのように歩むか、その方法論、臨床の「いかに」を考える好著。 本書のキーワードは、方法論的意識、懐疑と信頼、優れた臨床家、臨床言語、臨床のパースペクティブ。 本書によって、あなたが一つの非連続的な飛躍を体験し、臨床家として次のステージに進む一助になれば、著者として、これ以上、嬉しいことはない。
こちら2012年の第7位でしたね。やはり前年ランクインした本は強いです。
相変わらず面接ベタのワタクシですので、参考にしたいです。
未読の方は是非どうぞ。
関連エントリ:
・熊倉伸宏著『面接法2』キター(12/03/14)
第10位
ロールシャッハ法を実際に行ってみるといろいろな分からないことにぶつかる。そんな数多くの質問に答える本。Q&A方式で基本が習得できる。ロールシャッハ・テストは治療に還元されなければ意味がない。被検者や依頼者にどのように返すかについても解説。
これは意外な本がランクインしました…昨年の四半期ごとのランキングには入ってなかった…はずなんですが、ひょっとして集計ミス?…後で確認してみたいと思います。
しかし、この本は間違いなく良い本です。読者の皆さんも参加された経験のある方は多いでしょう、あの明治安田こころの健康財団のロールシャッハ講座でよく出てくる質問とそれに対する回答をまとめた一冊であり、そういう意味で非常に実用的な本です。
ロールシャッハ法を学ぶ人にとっては必携の一冊と言っても過言ではないと思います。
ただ、間違ってもこの本「だけ」で出来るものではありませんので…やっぱり実際に自分で実施して、研究会や勉強会等で研鑽を積まなければロールシャッハ法(というか心理アセスメント技法全般がそうなんですが)は身につきませんのであしからず。
関連エントリ:
・【易しい内容だけど】ロ・テスト関連2冊【本当は不本意かも】(05/04/01)
・ロールシャッハを学ぶには(06/07/11)
第7位
そして第7位は2点。まずはこちら。
前にも書きましたが、学生さんや初学者にとっての入口としてはとてもいい本なのではないかと思います。執筆陣が豪華です。
やっぱり発達障害関連本は強いですね。今年も良い本が出そうです。楽しみにです。
関連エントリ:
・雑誌『臨床心理学』第13巻第4号 特集 対人援助職の必須知識 発達障害のアセスメントを知る(13/07/26)
第7位
現在、病院・クリニックで使われている向精神薬をそれぞれ見開きページでわかりやすく解説。薬理説明や用量例ほか、処方・服用のポイントなど、専門家だけではなく、患者さんやその家族にもとても役立つ情報を幅広く掲載しています。最新版では、各薬剤の「実際に処方したときのエピソード」を大幅に改訂し、経験豊富な医師の最近の処方傾向がさらにつかみやすい内容に。精神科の薬物療法に関心のあるコメディカルの方にも最適の書。巻末に「薬物代謝酵素を介する主な向精神薬どうしの薬物相互作用」一覧のしおり付き!
こちらも定番の一冊ですね。持ってない人は買いましょう。
…ただ、第8版が出たのが2012年4月ということで、そろそろ新しい版が出てもおかしくないのではないかと思います。
そんなわけで今、現場で働いている人(教育領域も含みます)で持っていない人は買いましょう。学生さんなんかはとりあえず待ちでもいいかも。
関連エントリ:
・【ちゃんと】こころの治療薬ハンドブック【知っておこう】(05/02/28)
・医療現場へ実習に行かれる学生さん必携の3冊(06/04/14)
・『こころの治療薬ハンドブック 第8版』が出ますよ(12/04/26)
明日は第5位から!
さて、本日は第7位の2点まで。明日も続きをアップします。
お楽しみに!
…楽しみにしてる人がいるかどうかはともかく…