結構前…昨年の9月初頭に出た本なのですが、ずっと気になりつつ紹介しておりませんでした。
こちらです。
◆心理療法の異同と本質に鋭く迫る◆
近年「第2世代」「第3世代」と呼ばれる新たなアプローチが続々と生み出されている心理療法。本書では、学校臨床・医療臨床等の架空事例を設定して、精神分析、認知行動療法、短期/家族療法、ナラティヴセラピーといった異なる立場から見立てと介入方針をそれぞれ説明し、さらにクライエント中心療法の実践家からのコメントも「交差」して、これら代表的な学派の異同と本質に鋭く迫ります。収録された座談会では各アプローチの特長の醍醐味を味わえるとともに、心理臨床を志す学生さんは、自分だったらどんな立場で議論に加わり、どのように主張できるだろうかと臨場感をもって考えることができます。
出版社の紹介ページでは目次、まえがきが見られる他、若干の試し読みも出来たりします。
・心理療法の交差点(新曜社)
編者の一人である岡昌之氏によるまえがきから引用します。
本書はこのシンポジウムで知り合った心理療法家のグループによって企画立案されました。異なる立場の心理療法として、精神分析(妙木浩之先生)、認知行動療法(富家直明先生)、短期/家族療法(花田里欧子先生)、ナラティヴ・セラピー(三澤文紀先生)にご登場いただき、第Ⅰ部ではそれぞれの心理療法ごとに基本的な考え方などが説明され、第Ⅱ部では前述の考えや視点にのっとる形で、事例の見立てと介入方針がそれぞれ解説されています。さらに第Ⅱ部では、私もクライエント中心療法的な視点から、事例の見立てや先生方の論述についてコメントを寄せました。
2010年の日本心理臨床学会秋季大会(東北大学)にて、実行委員長の長谷川啓三氏によって企画されたシンポジウム「セラピーの交差点」がきっかけとなり生まれた本のようです。
第II部の事例検討は「事例1 学校臨床の事例」「事例2 医療臨床の事例」「事例3 複雑な問題を抱える家族の事例」と、幅広い領域について、それぞれの立場から見立てと介入が考えられているのが非常に面白そうです。
是非今度、読んでみたいと思う一冊なのですが…
一つ気になるのは現在、1件だけ投稿されているAmazonさんのレビューです。
…うーん。これはいくら何でもアレなので、もし既に読んだ方がいらっしゃったら是非カスタマーレビューを書いていただきたいな、と。
そんな他力本願全開な感じで失礼いたします。
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