リブロ池袋店の炎上
知ってる人は知っているかと思いますが、大手書店のリブロ池袋店に設置されたとある特設コーナーをめぐって、ネット上でちょっとした炎上騒ぎがおきました。
詳しくはこちら。
・リブロ池袋店がセゾン創設者の故・堤氏の「守護霊本」を特設コーナーで販売→批判殺到 - NAVER まとめ
セゾングループの創始者である堤清二氏が2013年11月25日に亡くなったのですが、その堤氏の「死後インタビュー」を収録した本の特設コーナーが作られたのです。
…死後インタビューとは、文字通り、死んだ後にするインタビューのことです。
エル・カンターレなアレ
見ていただければ一目瞭然です。幸福の科学の大川隆法氏が著者です。「死後インタビュー」とは文字通り、堤氏の死後に行ったインタビューです。
どういうシステムなのかはわかりませんが、大川氏が堤氏の守護霊と話をした…みたいな感じでしょうか。
ちなみに大川氏がこれまで召還した守護霊についてはこちらをどうぞ。
・大川隆法さんが召喚した守護霊wwwwwwwwwwww - なお、まにあわんもよう@なんJ
炎上した理由は、セゾングループの一つであるリブロのしかも本店で、創始者である堤氏の追悼企画として行われているのがコレ?という辺りでしょうか。
元リブロ店員さんのブログから
この炎上の件については、私としては割とどうでもいいんですが、考えさせられたのは元リブロ社員の方が書いたこちらのブログ記事。
版元横断ワンテーマの独自企画を組むとします。
委託期間中のいわゆる「新刊」以外も並べたいな、と思っても、出版社もこう厳しいご時世ですから、返品にもうるさくなってます。書店の側も経営が厳しい折りに、在庫リスクなんて負いたくないです。だから返品できない本はよほどの自信がない限りは発注をかけないんじゃないでしょうか。
すると、比較的返品が容易などこにでも割りとある文庫とか新書みたいな書籍しか揃えられないはず。
ましてやセゾン本、堤帝国本は。文庫・新書でさえ新刊の市中在庫がないので、新刊書店に通常ルートで並べられるのは、そもそも何点生きていることか……。
そういうことです。新刊書店で版元横断ワンテーマ(一つのテーマで複数の出版社の新刊本を取り上げる)の企画をするのが困難な時代なのだということです。
そしてさらに上記ブログから引用しますが…
書店で本を買わなくなった、探さなくなった我々にも責任があるんだろうと思うのです
そうなんですよね。
私も本好きなのに、本屋好きなのに、めっきり書店に行かなくなりましたから。もうAmazonさんがないと生きていけないような状況ですからね。
紀伊國屋新宿本店×心販研のフェア開催中!
さて、ここからようやく本題です。
心理学書販売研究会(心販研)さんが、紀伊國屋書店 新宿本店3階・心理学書売場フェア台にて“紀伊國屋書店新宿本店 × 心理学書販売研究会 「心理学書、この1冊 2013年の収穫から」”という企画を開催するのだそうな。
・紀伊國屋書店新宿本店3階 心理学書 フェアのお知らせ(心理学書販売研究会)
2013年12月21日~14年1月30日 紀伊國屋書店新宿本店3階心理学棚にて 「心理学書、この1冊 2013年の収穫から」 を開催いたします。 2013年の好評新刊書・ロングセラーを展開します。 詳細はこちらまで。http://t.co/5qYSDyCaci
— 心理学書販売研究会 (@shinpanken) 2013, 12月 19
いつもならアフィリエイトなアレがあるのでAmazonさん経由での購入を推奨するワタクシなのですが、お近くにお住まいの方は是非とも足をお運びいただければと思うのですよね。
ワンテーマでの版元横断企画が書店主導だと成立しなくなっている昨今、こうしたフェアが実施されるのは、業界最大手の紀伊國屋書店さんとそして心理学専門書を扱う複数の出版社があつまって出来た心販研さんがタッグを組んだからこそのことなのですよね。
本を買いましょう!たまには実店舗で!
こうした企画がこれからも続くためには、やっぱり読者の皆様が実際に足を運んで購入されることが必要になると思うのです。
あとはせめてAmazonさん以外のサイトを使うとか…と言いながらバナーを貼ってみる。
そんなこんなで今年も当サイトでは、紀伊國屋書店さん、心販研の出版社の皆さん、そして心理学・精神医学専門書を出版されている全ての出版社の皆様を勝手に応援していきたいと思います!