当ブログで既にご紹介させていただきました、『自殺対策コンテスト!』。
企画者であるOVAのjiroさんのブログで結果が発表されておりますよ。
・自殺対策コンテスト結果発表をしました。一般公開用PDF配布も。(壁と卵)
リンク先の記事にも書かれておりますが、応募されたにも関わらず結果詳細に関しての案内が届いていない方向けのメッセージもありますので、お読み下さいませ。
さて記事内では結果概要についてのPDFもアップされておりますので、そちらを見ながら簡単に感想などを…
PDFはこちら。直リンク貼っちゃいますが、問題がありましたらご連絡ください。
・「インターネット上で自殺対策に関するアイデア・意見の募集を実施した「自殺対策コンテスト」とその結果について」(※PDF注意)
これがなかなか読み応えのある内容でして。
14/04/08のエントリ、自殺対策コンテスト、応募総数約1900人で終了でもご紹介したように、応募人数もすごいですが
全体で58万字。
というのも、もの凄い数です。まずはそれを全て読まれた企画者様にお疲れさまでしたと申し上げます。
そして、結果のPDFファイルには10の応募アイデアが掲載されており、そのいずれもなかなか興味深い内容だったりします。
その中でも特に私が興味を抱いたのが、「4.ネットを活用した「わかち合いの場」」です。
OVAさんのコメントにもあるように、既にネット上には「希死念慮/自殺念慮を抱えた人たちの掲示板」「いわゆる「自殺サイト」」があり、「当事者同士のみで、ネットで相談し合う事には自殺予防の観点から見るとなかなか効果がないどころか、自殺念慮を高め、場合によっては群発自殺も起こりうる」ことが指摘されております。
そうならないために、「訓練を受けたファシリテーター」が行うという「枠(構造化)」があることが特徴的です。
これって、考えてみたらネット上でグループサイコセラピーをするようなものなんじゃないかと思うのですよね。
私は基本的にネット上でいわゆる「心理療法」を行うことについては懐疑的なのですが、例えばアバターなんかを使った仮想スペースでのグループサイコセラピーなんてのは結構実現性が高いのではないかと思ったりします。
ただ、リアルでのグループサイコセラピー以上に、ファシリテーター(コンダクター)には技量が必要とされるんじゃないかとも思います。集団精神療法家としての技術の他に、ネット上でのコミュニケーション特性みたいなことは知っておく必要があるのではないかと。
…と考えると元アイデアの「訓練を受けたファシリテーター」は、やはりそれなりの専門家じゃなきゃダメですよね。逆に言えば、専門家として活躍出来る新たな領域の開拓になるかもしれませんし、研究のネタとしても面白いかもです。
その他のアイデアもなかなか斬新ですので、是非皆さんご覧下さいませ。
そして今回企画してくださったOVAのjiroさん。素晴らしい企画をありがとうございました。