臨床心理学

心理臨床実践における「テクニック」とは

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すみません。またtakashiさんのさいころじすと日記にトラックバックです…別にtakashiさんに恨みがあるとかではなく、自分も興味があるテーマ(というか実はいつか書こうと思っていました)で、言いたいことはほとんど同じだったりするので、逆に私と意見が異なる部分については殊更目についてしまうというわけで…


「カウンセラーになりたい」と言うけれど⑤という記事なんですが、内容の大筋には私も同意します。非常に良いことを言っていただけたと思います。

ただ

カウンセラーのテクニックなんてものは、カウンセリングの成否にそれほど大きな影響を与えない。クライエントとカウンセラーの関係の良し悪しだとか、カウンセリング場面以外の偶然の出来事、クライエントが元々持っている能力などの方がはるかに影響力を持っている。

この「カウンセラーのテクニック」って何なんでしょうか?私はクライエントとの良好な関係をつくるのも「技術」だと思っているのですが…
その前を見ると

ちなみに、もしカウンセラーになった場合は、「テクニック重視」、「受容・共感は不得意」なカウンセラーになる確率が大きい。

とありますが、「受容」だったり「共感」だったりというのも、やはり重要な「技術」なのではないでしょうか?

それらがトレーニングによって磨かれる物でないとしたら、一体臨床実践って何なんでしょうか?臨床家側の要因としては、臨床家が元々持っている感性みたいなものだけで決まってしまう?だとしたら、トレーニングの意味って…それこそスーパーヴィジョンなんて意味ないですよね?

一応、私は心理療法家の端くれだと思っていますので、「カウンセラー」とはまた違うのかもしれませんが…
takashiさんのおっしゃる「テクニック」=「小手先のテクニック」だというのであれば納得なんですが、今回の記事を読んだ限りでは「テクニックなんて重要じゃないんだ」とカウンセラー志望者に思われる可能性もあるかと思った次第であります。

#たびたびすみません。コメント欄があればそこに書けたのですが…いきなりこんなメールを送るのもはばかられてしまい…

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