資格問題

「心理学検定」始まる

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「心理学検定」なる試験が始まるようです。名前を見ただけだと「どっかの専門学校か何かの試験?」とか思ってしまいそうですが、さにあらず。現在、国家資格化問題の中でも重要な位置を占めているはずの日本心理諸学会連合が母体となって推進する基礎資格の認定のための試験のようですよ。
心理学検定とは

心理学検定とは
大学卒業レベルの心理学的知識・能力を測るため検定試験を行い、合格者に「心理学検定1級」、準合格者に「心理学検定2級」の資格を授与する。この検定により、
(1)受験者自身の心理学の実力を知ることができる。
(2)心理学的知識・能力の証明として、大学院入試、就職活動、心理学関係の諸資格の受験科目認定、キャリヤアップなどに利用することができる。
(3)大学にとっては、心理学教育の効果の測定や単位認定などに、活用することができる。
(4)公的機関や企業では、心理学的専門知識・能力の証明として利用することができる。


恐らくはこれまで日本心理学会が心理学系の単位取得数を条件に認定してきた「認定心理士」の資格を試験制度に移行するという流れなのではないかと思います(違ってたらツッコミプリーズ)。
気になる検定試験の内容についてですが、こちら。
心理学検定事業概要

検定試験の実施と内容:
1、受験対象: 心理学を学ぶすべての人
2、内容: 多肢選択試験(各必須領域から20問、各選択領域から10問の出題)
必須領域(5領域) 原理・方法・歴史 / 知覚・認知・学習 / 発達・教育 / 社会・感情・性格 / 臨床・障害
選択領域(5領域から2領域を選択)神経・生理 / 数理・計量/ 産業・組織 / 健康・福祉 / 犯罪・非行
3、費用: 受験料 8,000円、 認定登録料 7,000円(1級)、5,000円(2級)
(2級の取得者が1級になる場合は、認定登録料は2,000円とする)
(資格更新なしの永久資格とする。)
4、結果の通知:1級及び2級の合否と、各領域ごとの結果を個人に知らせる。
5、時期: 当面、年1回、夏期に行う。
6、場所: 全国の5~10箇所で行う。初年度は、5,6ヵ所になる場合もある。
7、2006年度には、予備調査の一環として検定プレ試験を行う。

かなり幅広い内容から出題されており、「大学卒業レベルの心理学的知識・能力を測る」ということですから、恐らくは大学院入試レベルの内容なのでしょう。私なんかは改めて勉強しないと落ちる可能性も大だったり。
んでも選択式の問題が30問ってのはどうなんでしょうか?受験料に1級の登録料を合わせると15,000円。一問500円の計算…ってどんな計算だ?コストパフォーマンス悪い?
基礎資格ということで「資格更新なしの永久資格」って辺りはまあそんなもんかなあ、と。
試験の場所が「全国の5~10箇所」なのはいいっすね。臨床心理士試験もその辺をそろそろ考えて欲しいところ。
今年の7月にプレ試験が行われたそうですが、誰か受けた方はいらっしゃいますでしょうか?感想などおうかがいしたいところでございます。

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