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【またまた】子どものロールシャッハ法【欲しい本】

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すいません。またまた「持っている本」じゃなくて「欲しい本」です。で、本の紹介の前にロールシャッハ業界(そんなのあるのか?…多分あります)では割と有名なトリビア(というほどのものでもない)を一つ。
子どものロールシャッハに関する研究って意外に少なくて、それがらみの文献を検索してると1970年代の小沢って人の論文がいくつかヒットします。時代的に古いので文化的な変化等を考えるとその結果は必ずしも現代に通用するものとは言いがたいのですが、それでも結構良い研究だと思います。
で、この小沢って人。昔はかなり熱心にロールシャッハがらみの研究をやってたんですが、近年では何をとち狂ったかこんな方向にいっちゃってます。

「心の専門家」はいらない
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心を商品化する社会―「心のケア」の危うさを問う
小沢 牧子 中島 浩籌

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これはこれで意義のある本だし、色々考えさせられるところがあるのでそれなりに良い本だとは思います。でも自分がやってきたことを全否定するのもどうかと思うよ。まあ、良かったら読んでみてください。
でですね、この小沢牧子氏の夫というのはドイツ文学かなんかが専門で某大学の教授をやってたりするというようなアカデミックな家庭でして、そのアカデミックな家庭で生まれ育ったのがオザケンこと小沢健二なのですな。…オザケンを知らない人…いるかもしれないなぁ…
Kenji Ozawa OFFICIAL WEB SITE
はてなダイアリー - 小沢健二とは
一時期、NYだかどこかへ雲隠れ(?)していて、数年前に久しぶりに日本に帰ってきたと思ったら見る影もなく太っ(ry
はてなの方のリンク先にも書いてありますが、叔父(父の弟?)が世界的指揮者の小澤征爾であり、そんな立派な家庭で何で?…というかそんな立派な家庭だからこそ、こんなことになってしまったとさ。おしまい。
ではなくて何でこのトリビアを出してきたかというと…今日ご紹介するこの本に関連していたのでした。

子どものロールシャッハ法
小川 俊樹 松本 真理子

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ロテ的お薦め対象:ロールシャッハを使う全ての人へ;子どもを対象としなくても
1970年代の小沢氏の研究以来、久しぶりにまとまった子どものロールシャッハ関連の書籍が出ました。著者の小川氏はロールシャッハ業界では有名な方ですし、松本氏は近年子どものロールシャッハの研究を精力的にやっておられる方です。確か学位論文もやはり子どものロールシャッハだったのではないかと。

子どものロールシャッハ法に関する研究―新たな意義の構築に向けて
松本 真理子

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たぶんこれかと…(違ってたらごめんなさい。誰か訂正してください)。
特に近年注目を浴びているアスペルガーなどの発達障害のロールシャッハ関連のことも書かれているかもしれません。とりあえず私も注文してみようと思います。ほんと、子どもに関わる人はもちろん、そうでない人もいろいろ参考になるのではないかと思われます。お薦めです。

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