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【心理士の真実に】郷田マモラ『星屑の少年たちへ』【迫ってる…のか?】

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当ブログのリニューアルの際、サイドバーに「臨床心理学ニュース」ってのを貼り付けました。Googleニュースから関連する記事を自動で拾ってくるってものなんですが、個人的には結構役に立ってまして。

それで知ったニュースがこちら。

郷田マモラ1年ぶりの単行本は、心理士が少年少女の闇に迫るコミックナタリー

「きらきらひかる」で監察医、「サマヨイザクラ」で裁判員制度と社会的なテーマに取り組んできた郷田が「星屑の少年たちへ」で新たな題材に選んだのは、臨床心理士。

あー。最近めっきり、コミック誌をチェックしなくなってて(というか、そもそも紙媒体の雑誌そのものから遠ざかってるわけですが。専門誌以外は)「郷田マモラ」って名前も「なんか覚えがある」程度の記憶しかなかったのですが、表紙の絵を見れば一目瞭然。

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この特徴的な絵は!『きらきらひかる』の郷田マモラですよ。

『きらきらひかる』で司法解剖、『モリのアサガオ』で死刑制度、『サマヨイザクラ』で裁判員制度を描ききった郷田マモラが次のテーマに選んだのは、思春期外来。それは、心を痛めた少年少女を診察するクリニックである。大阪の下町を舞台に、長屋を改装したクリニックで働く、新米臨床心理士の十文字南が、少年少女の心の叫びをひもといてゆく!!


なんつーか「心の闇」とか「心の叫び」って、「要注意ワード」って感じがするわけですが(もちろん悪い意味で)。

実は出版社のサイトで第1話が丸々試し読みできちゃったりします。こういうサービスっていいよね。

Web漫画アクション - 作品紹介: 星屑の少年たちへ なにわの思春期外来奮戦記

で、読んでみたわけなんですが…

…ぶっちゃけかなり微妙

いや実際のところ、普通に思春期外来だったら思春期外来における臨床心理士の業務を現実に忠実に描いたとして、それが物語として面白いかって言われると全くそんなことはないわけで、相当地味なストーリーになってしまうのだろうなとは思います。

でもねえ。現実離れしすぎですよねえ?

つか、クリニックの「無料相談室」ってなんだ?どっから運営資金出てんの?慈善事業なの?しかも初回面接だけならともかく(それも相当どうかと思うけど)、継続して来ても無料なのな。

さらに、いきなり会った初対面のクライエントに対する爆弾級の「アドバイス」。主人公は大学院で一体何を勉強してきたんでしょ?

そして、主人公も主人公の先輩の心理士も「解釈」とも到底言えないような決め付け?で、なんかぐっちゃぐっちゃになるし。それとも自分が知らないだけで、ああいうカウンセリングやら心理療法やらをやってる人っているんでしょうか?俺の勉強不足?

そんなこんなで予想通り「なんだかなあ」だったわけなんですが、とりあえず1巻丸々通して読んでみれば、また感想は変わったりするんでしょうか?

興味のある方はどぞー、ですがワタクシ的にはネカフェで見つけたら読むくらいの感じです。

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