臨床心理学

【馬】「治療」→「セラピー」「援助」/「治療者」→「セラピスト」「面接者」【鹿】

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つなでさんの心理職の国家資格化実現検討委員会の10/3のエントリ、「治療」という言葉に反応して、先日私も「治療」ネタのエントリをアップしましたよ。
10/4 【言葉なんて】「治療」or「カウンセリング」【どっちだって(・∀・)イイ!!】
10/5 精神科リハビリテーションも広義の「治療」だと思いますです
で、裕さんの裕’s Object Relational Worldの10/4のエントリ、心理職のアイデンティティと疎外でもこのネタが扱われておりました。
そちらからちょっと抜粋

 僕が「心理臨床学研究」に投稿したときのことですが、「治療者」は医学用語だから不適と改善意見を求められました。それで「セラピスト」に修正したらなぜかOK。「精神療法」と書いたけれど修正要求に応じなかったために、その用語がはいるたびに「心理療法」と注意書きをされた論文もありました。ほとんど嫌がらせ、というか「ストライク」を「よし」といいかえろという世界です。

「そんなこともあるんだ~さすが『○理臨床学研究』!」(伏せ字の意味なし)と思いましたよ。で、実際のところどうなの?ということで執筆要項を調べてみました。2003年のVol.21から執筆要項は新しくなったみたいです(会員限定ですが、学会のサイトからも閲覧可能です。理事会・委員会より>編集委員会 で)

★論文中で用いる用語
10.論文中で用いる用語については,以下のような点について熟考し,使用すること。
a)「診断」「治療」「治療者」「患者」「症例」などの医学用語は可能な限り使用を避け,「アセスメント」「セラピー」「援助」「セラピスト」「面接者」「クライエント」「事例」などの心理臨床学用語を用いることが望ましい。ただし,医療機関における処遇を記載する必要がある場合や,文献の引用部分にこうした用語が用いられている場合,あるいはそうした表現を特に用いる必要がある場合については,この限りではない。

確かに書かれてますね。「治療」と「セラピー」/「治療者」と「セラピスト」ってどう違うんでしょうか?ただ英訳しただけちゃうん?
というわけで、やっぱり「さすが○理臨床学会!」(伏せ字の意味無し)と思ったのでした。まる。

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