子どもの頃、妖怪が好きでした。若干年齢がばれそうな発言になってしまいますが、私が子どもの頃、ちょっとした妖怪ブームが来ていたように思います。
私はよく近所にある神社の裏の林の中や、草むらの中で妖怪ポストなんかを探してました。
その頃の妖怪好き少年のバイブルと言えば水木しげる御大の『妖怪なんでも入門』(小学館)でしたが、実は復刊されていたのですね(結構欲しい)。
水木しげる妖怪大百科 水木 しげる 小学館クリエイティブ 小学館 2004-10 |
で、密かに今も水木しげる…というか妖怪好き(水木しげる翁も妖怪みたいなもんですけどね←褒めてます)な私は、彼の新刊が出てると思わずチェックしてしまいます。
先日書店でこんなのを見つけましたよ。
水木しげるの憑物百怪 (上) 水木 しげる 小学館 2005-05 |
水木しげるの憑物百怪 (下) 水木 しげる 小学館 2005-05 |
憑き物に特化してもこれだけボリュームのある本が書けるというのは、やはり水木翁の天才ゆえでしょう。日本各地の憑き物がカラフルな図版で紹介されています。水木ファン・妖怪ファンなら要チェックの一冊だと思います。
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で、精神科臨床的にはやはり「狐憑き」ってのはポピュラーじゃないでしょうか。ポピュラーといっても、私も憑き物関連の症例は数例しか関わったことがありませんが。都会の病院だと、今「狐憑き」ってあるんですかね?狐憑き情報に詳しい人、情報プリーズ(ってそんな人いるのか?)。
そんな「憑依」という現象を精神病理学的に論じている本がありますよ。
憑依の精神病理―現代における憑依の臨床 大宮司 信 星和書店 1995-08 |
著者は北大の医学部出身の方だそうですが、噂によると北大の精神科には「憑き物外来」があるとかあったとか…(詳しい人、やっぱり解説プリーズ)。
沖縄のユタなんかもそうですが、アイヌにもシャーマンの伝承があったりと、やはり文化的に憑き物関連の症例が多い地域ってのはあるような気がします。
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んで、西洋には「狐憑き」はないですよね。やはり取り憑くのは「悪魔」です。
悪魔憑きといえばもうこれでしょう。
エクソシスト プレミアム・ツイン・パック | |
エレン・バースティン リンダ・ブレア ジェーソン・ミラー
おすすめ平均 |
主人公のカラス神父は精神科医でもあり、若い神父のカウンセリングを担当していたりします。
これも以前聞いた話なんですが、バチカンには悪魔払いのマニュアルのようなものがあるとのこと。で、悪魔払いの実行のためには、対象者が精神疾患ではなく、正真正銘の悪魔憑きであることが明らかにならなければならないそうで…つまり、悪魔払いのためには精神医学の知識が必要であるということですな。
ということで憑き物関連の書籍&DVD、興味のある方はどーぞ。
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