毎朝、車で1時間強の道のりを通勤しているわけですが(通勤ラッシュ時…というか普通の時間だと1時間半以上かかる)、車の中では音楽を聴きながら色々考え事をしています。研究のことだったり、あるいは今日やんなきゃいけない仕事は何だったっけなぁ…とか。最近はこのブログに書くネタを考えていることも多かったりします。
このブログ、毎日書くのが義務というわけではもちろんないのですが、更新を止めてしまうとそのまま書かなくなってしまうんじゃないか…という強迫的な観念にかられてこうやって毎日駄文を書き連ねています。
で、今日も今日とて「何かネタないかなぁ…」と考えながら走っていて(つーか考えながらの運転は大変危ないという話もある)、久しぶりに妄毛先生のネタでも書こうかなぁと思ってたんですが、もう一つ、前々から書こうと思ってたネタに「自分が臨床心理士になった(心理職に就いた)理由」なんてことがあったのを思い出しました。
で、そんなことを考えながらいつものようにサイトを巡回していたら、千尋さんの臨床心理士の子育てブログ~いろんな子供を育てようで臨床心理士になったわけ。というエントリがアップされているじゃないですが。
便乗して…というわけでもないのですが、私も書いてみます。
最初にぶっちゃけて言ってしまえば、私、実はそれほど「カウンセラーになりたい!」なんて思ってたことないんですよね。大学入学前、新書版で心理学関係の本を読んでたりして「心理学ってなんかかっこいいぞ」という寝ぼけたことを思ってたりしたんですよ。
新・心理学入門 宮城 音弥 岩波書店 1981-01 |
これとか…
心とは何か 宮城 音弥 岩波書店 2005-03-18 |
これとか…
精神分析入門 宮城 音弥 岩波書店 1959-05 |
これとか…(って精神分析は厳密には「心理学」じゃないと思いますが…)
コンプレックス 河合 隼雄 岩波書店 1971-01 |
これとか…(ってこれも分析系ですがな)
思い返してみると「大学では精神分析を学びたい!」って思ってたような気がしなくもない…(恥ずかしい過去でございます)。その頃は漠然と「将来は公務員にでもなろうかなぁ」と思ってました。公務員心理職がどんな仕事なのかも全く知りませんでしたが。で、大学に入学して1年目から学部共通の心理学概論の講義があったんですが…教科書はこれでした(って言うと私がどこの出身かばれる可能性もあるんですが知っている人は知ってるってことでいいや)。
行動学入門 第3版―生物科学としての心理学 D.O.ヘップ 白井 常 紀伊國屋書店 1975-06 |
この本はなかなかの名著だと思います。で、講義の内容がまた私が(そして他の多くの学生が)思っていたところの心理学とはイメージの違うものでした…が、6/23のエントリ、基礎系にも無関係ではないのですよねでも書いたように「考えていたのとは違う心理学」は非常に楽しいものでした。パブロフやスキナーなど学習の話から始まり、ニューロンやシナプスの話、記憶と忘却の話、「遺伝か環境か」という話、動機づけ、心理統計の初歩、知能、思考、言語etc…とめちゃめちゃ面白かったですよ。
すげー楽しくて毎回、講義は一番前で聴いてましたし、しょっちゅう質問もしてました。ひょっとして客観的に見たら少し痛い学生だったかもしれませんが、やる気だけは満ちあふれてたってことで。1年目の終わり、最後の講義の時に担当の先生(もう退官されましたが、実験系では大御所の先生)から「実験系(専攻)はどう?」と誘われたのは密かに自慢だったりします。
あの時期に「考えていたのと違う心理学」に触れられたのは幸福だったと思うんですよね。結果的には臨床に進みましたが、将来的には臨床以外の専攻の可能性も開かれていたわけだし。それを考えると医療心理師の養成課程は…ってのはまた別のお話ですね。
なんだかえらい長くなりそうなので、続きはまた明日にでも…リクエストがあれば(あるのか?)、私が高校時代に読んでた心理学関係の書籍のupもしますよ。
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