日曜の朝にやってる子ども番組を見ていると、番組の合間のCMで最も多いのはやはり玩具なのですよね。『プリキュア』シリーズもご多分に漏れず、玩具メーカーのバンダイが大口のスポンサーとなっております。
バンダイ | キャラクター情報 | Yes!プリキュア5
というか番組自体が玩具のプロモーションのためにあると言っても過言ではないかもしれません。
ま、それは『プリキュア』シリーズに限ったことではなく、あの『機動戦士ガンダム』(いわゆるファーストガンダム)ですら、そういう要素は多分にあったわけで…。ファーストガンダムの第17話『アムロ脱走』辺りから、毎回のように意味なくガンダムの空中換装シーンが放映されていたのですが…いや、重大な意味はありました。これはスポンサーからの圧力があったためと言われております。
ガンペリー - Wikipediaより抜粋
スポンサーからの「合体シーンを必ず出せ」との要求により、Gアーマー登場前の第20話『死闘!ホワイト・ベース』まで、冒頭のナレーション部分で使用され続けた。
なわけで、アニメ番組が玩具の販促のためのものであるってのは今に始まったことではありませんし、そういう背景を踏まえた上で(いわば嫌らしい大人的視点で)子ども向けアニメ番組を見てみるというのも、また一興というものですよ。
で『プリキュア』シリーズなんですが…
初代『ふたりはプリキュア』は商業的には大成功を収めたのでした。
ふたりはプリキュア - Wikipediaより
「50億円売れれば大成功」と言われる女児向け玩具市場において、100億円以上のバンダイの玩具によるキャラクター収入を打ち出し(2年目は120億円以上を記録)、玩具業界の常識を覆した。バンダイの女児向けキャラクターとしてはアニメ版『美少女戦士セーラームーン』以来の収入記録である。一年目の主力アイテムである「カードコミューン」と「プリティコミューン」は、それぞれ60万個以上と 20万個以上を販売して2004年の玩具売上1位2位を独占し、二年目の「ハートフルコミューン」も62万個以上を販売し2005年玩具売上1位を達成し「タッチコミューン」は37万個以上を販売した。
しかし、3年目となる『ふたりはプリキュア Splash Star』では商業面でも視聴率でも低迷…
ふたりはプリキュア Splash Star - Wikipediaより
玩具売上は女児向けアニメ作品としては依然高水準ではあるものの、2006年の経営計画としてバンダイが発表した年間売上目標(90億円)を下回る売行で、同年第1四半期には70億円目標に早くも下方修正された。 これは前作『ふたりはプリキュア Max Heart』の売上実績(123億円)の57%と言う大幅な低下であり、同年中間決算期の説明会でバンダイ社長自らが「女児玩具の売れ行きが非常に厳しい」と発言するに至った。その後も厳しい戦況は続き、第3四半期における再度の下方修正を経て、最終決算は60億円(年初計画の三分の二、前年比約49%)にまで落ち込んでしまった。
そして現在放映中の『Yes!プリキュア5』はと言うと…
アニメ産業とビジネスの情報-07/08/01 バンダイナムコ第1Q減収減益 海外事業は好調より
同社の事業で最も大きな割合を占めるトイホビー事業では、『仮面ライダー電王』と『YES!プリキュア5』が好調であった。
トイホビー事業のキャラクター別の売上高では、「機動戦士ガンダムシリーズ」が27億円で引き続き1位となっている。しかし、第1四半期は「仮面ライダー」が24億円、アンパンマンが20億円、戦隊シリーズが19億円、プリキュアシリーズが17億円、ウルトラマンシリーズが15億円となっている。
あくまでも第1四半期のみの業績なのですが、長年の定番とも言える『ウルトラマン』シリーズを超える売り上げです。てか、ソースは失念したものの、確か今年の『Yes!プリキュア5』はどうやらシリーズ最高の売り上げを記録してるみたいです。
んでは、その『Yes!~』の玩具販売戦略とはどのようなものなのか?具体的に見ていきたい…と思ったのですが、長くなったので続きはまた明日。
なんか堅いことを言ってるようですが、実は単におもちゃについて書きたかっただけだったりします。
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