臨床心理学

週刊文春7月21日号に掲載された「精神分析学会会長が認知行動療法を批判」の記事を読んだ

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いつも楽しみに読ませていただいておりますブログ、「なんちゃってカウンセリング」を超えての一昨日のエントリ、会長ともなると大変ですねで知ったのですが、週刊文春7月21日号に「精神分析学会会長が認知行動療法を批判」といった内容の記事が掲載されていたとのこと。

実際の見出しは

7年もかけて治っていない
「雅子さま治療」精神分析学会会長 が猛批判

とのことでした。

で、その記事、読んでみましたのでちょこっと感想など。

内容的には、見出しを見ていただければわかるように、「雅子さま治療」についてがメインの記事であり。そりゃあ一般誌で、精神分析と認知行動療法の対立みたいなことを言ったって雑誌の売り上げには繋がりませんわな。そんなわけで、基本的には皇室ゴシップ的な内容がメインですが、だったら精神分析学会会長の批判うんぬんみたいなことは触れる必要なないんじゃないかとも思ったり。

記事の最後には精神分析学会会長の松木邦裕氏のインタビューも掲載されておりますが…よくこれ掲載許可しましたね>松木先生

あるいは記事の最終稿には目を通していないのかもしれません。

とりあえず読む価値がある記事だとは思えません。少なくとも私にとっては、立ち読みで十分です。

あ、あと細かいことですが、間違いを発見。

記事では

六月十八日に開かれた「精神分析セミナー」での、日本精神分析学会会長・松木邦裕(60)の発言だ。

セミナーは月ごとに講師を替えて、精神分析の理論と技法について、カリキュラムが組まれ、年に十回ほど開催されているという。

とありますが、いわゆる「精神分析セミナー」は「原則として、毎週火曜日午後7時から9時」で開催されております。

セミナー開催・募集要項|精神分析セミナー

記事に書かれているのは「小寺精神分析研究セミナー」のことでは?

ネット上に詳細な情報は少ないんですが、こちらは財団法人 小寺精神分析記念財団の2010年の事業計画書。

平成22年度(2010年度)事業計画(pdf)

「月1回」「全10回」ってことで合致しますわな。

ホント細かいことだとは思いますが、でもこの辺のいいかげんさから、当事者による記事チェックがなされていないのだろうなあということが容易に想像されるわけで。

うん。やっぱ立ち読みで十分だと思います。あるいは図書館なんかでゆっくり読まれるとよろしいかと。

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