資格問題

で、俺は「医療心理師」取る必要あんのかな?-「医療心理師」の存在意義など

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ネットでも各所で既に触れられている話題ですが、ついに臨床心理士及び医療心理師法の法案要綱骨子(案)が公開されました。
2つの議連の合同総会が開催されました日本臨床心理士会
臨床心理士及び医療心理師法法案要綱骨子(案)日本臨床心理士会・PDFファイル)
詳しい解説は
「臨床心理士及び医療心理士法案」が姿を現しました(長文です)臨床心理職の国家資格のための緊急ブログ(以下緊ブロ))や
「臨床心理士及び医療心理師法案要綱骨子(案)」臨床心理士デスマのつぶやきBlog
などを見ていただければ良いかと思いますが、とりあえず私の雑感など…
…雑感というか素朴な疑問なんですが、私みたいな立場の人間は国家資格「医療心理師」は新たに取得する必要は出てくるんでしょうか?


一応、臨床心理士も医療提供施設では、「医師が医療を提供する傷病者に関してその業務を行うに当たっては」「医師の指示」を受けなければならないということで、まあ病院で働く分には問題ないはずなんですが、結局、重要な「診療報酬」の件については今の段階では触れられていないのですよね。
緊ブロでは、医療心理師資格について

5)経過措置…△現在医療に従事している人に対して、5年間の経過措置が認められます(厚生労働大臣が指定した講習会も受ける)。ただし、すでに臨床心理士をとっている方にとって、医療心理師をとるメリットはほとんどなさそうですが、何か裏があるかもしれませんね。

と書かれていますが…裏ってどんなことが予想されますかね?>こころしかくさん&ALL
…しかし、全心協を中心とする医療心理師資格推進派の方々は、今回の法案のような形で国家資格化がなされることについてどう感じているんでしょうね?色々なもの(これはつまらない「プライド」以外のものも含みます)を捨てて「医師の指示」を受け入れ、その結果、(恐らく思惑に反して)臨床心理士までもが国家資格化されるというのは…。
全心協の中にはそういった人も多いと思いますが、「どうしたって臨床心理士だけは取得したくない!」というよくわからん信念をお持ちの方にとっては、医療心理師という資格が存在することによる恩恵はあるのでしょうが、それ以外の人にとっては意味が見いだせないんじゃないでしょうか。少なくとも私は、医療心理師資格というのは心理職のレベルを低くするだけのものだと思っています(その辺の詳細については資格問題医療心理師関連の過去ログをご覧ください)。これまで現場でバリバリやってきた方にとってはいいんでしょうけどね。「もう少し後進のこと、そして後進が関わるであろうクライエントのことを考えません?」と言いたいです。
あー…なんか愚痴っぽいですね。もちろんわかってはいるんですよ。医療心理師資格がなければ今回の臨床心理士の国家資格化もあり得なかったということは。でも、医療心理師資格推進派の方々の真摯な思いが、結局は政治的な駆け引きの道具に使われたんじゃないか…って感じがしているだけです。
これはあくまでも私の感想というか戯れ言ですが、皆さんはどう思われるんでしょうね?

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