臨床心理学

ひどすぎてつっこむ気力もない

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こんな記事を発見したのですが…あまりにも酷すぎです。まずは見てください。
livedoor ニュース - PJオピニオン 死にたいと思ったあなたへ、自殺3万人の時代に告ぐ

えーと…
とりあえず自傷行為について勉強するところからはじめてみませんか?>筆者

自傷行為―実証的研究と治療指針 自傷行為―実証的研究と治療指針
バレント・W. ウォルシュ ポール・M. ローゼン Barent W. Walsh

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自傷行為の背景にはもちろん希死念慮もあったりするわけですが、それだけでもないわけで。
…とにかく

死にたいあなたがカウンセラーを自称して、同じ自殺志願者にカウンセリングをしてもいいんです。

ダメです。原則的には。
ピアカウンセリングってのもありますが、それはある程度の枠組みがあるところで行われるからこそ意味があるのであって、「死にたいあなたがカウンセラーを自称する」なんて百害あって一利無しです。
てか自分が楽になるためにカウンセリングをするのは最悪だろ


はてなブックマークでも話題沸騰です。
はてなブックマーク - livedoor ニュース - 死にたいと思ったあなたへ、自殺3万人の時代に告ぐ

この筆者はlivedoorのPJ=パブリックジャーナリストとしてこのコラムを書いているようです。
livedoor ニュース パブリック・ジャーナリスト募集 募集要項

PJって試みとしては悪くないのですが、こういうことになってしまうと…ねぇ?

随時、原稿を投稿していただけますが、livedoor ニュースへの掲載につきましては、弊社デスクのチェックを通った原稿のみの掲載となります。

これ「弊社デスクのチェック」通ったんだ。へ~。こういうあからさまに有害なテキストがチェックを通ってしまうってのがすごいです。
その上で

※この記事は、PJ個人の文責によるもので、法人としてのライブドアの見解・意向を示すものではありません。また、PJニュースはライブドアのニュース部門、ライブドア・ニュースとは無関係です。

だそうで。はぁ(ためいき)。
この筆者の方、どんな方かというとこんな人みたいです。
出版プロデューサー松原俊の部屋 - livedoor Blog(ブログ)
カウンセラーもやっちゃってるみたいです
ハートカウンセラー松原俊の部屋
全体的に酷いのですが、06/06/11のエントリとかもうあり得ないです。

こんにちは今無料カウンセリングをしてるんですがクライアントといざこざになりました

私は信用できないと彼が言いました
彼が住んでる広島県福山市のカウンセラーを紹介してくれるように
言われました
紹介しました
今返事待ちです
彼次第です
人生は1冊の問題集
カウンセラーがどうアドバイスをしようと答えを出すのは結局自分一人です
私は自殺念慮のある人相手のカウンセリングというのは
並大抵の実力ではできないと思います
並みのカウンセラーでは彼を救えないでしょう
では私はこれでおいとまします
あなたに光あれ!!

こういうのを見ると、やはりカウンセラーってのは規制すべきだと思わざるを得ないのですが…はっきり言って関わるのも煩わしいというかなんというか。
・・・・・・・・・・・・
もちろん、私も自分が完璧な臨床実践をやってるなんてこれっぽっちも思ってませんし、医療現場にいるということで他職種の方々に救われている部分が多々あるという自覚は持っておりますよ。
自分が優れた臨床実践をしているとは言いませんし「自分のところに来れば大丈夫」なんて口が裂けても言いませんが、少なくともこういう輩にだまされてしまう人が出てくるのを防ぐことができないのが歯がゆいです。

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