臨床心理学

河合隼雄の政治力って…?

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心理職情報交換というサイトの心理職雑談掲示板が妙な盛り上がりをみせております(リンク先の掲示板はスパム対策で直接入ることはできませんが、トップページに掲示板用のIDとパスワードがあります)。
スクールカウンセラーに関するコメントツリーなのですが、当初は「スクールカウンセラーの時間数が減らされた」というぼやきだったのが…まあご覧いただければどんなことになっているのかおわかりいただけるかと思います。
現行のSC制度に対する私のスタンスというか考え方は、既に一連のスクールカウンセラー関連のエントリ(特に「スクール・カウンセラー制度-その構造的問題-」シリーズ)で述べているように、基本的には「SCは初心者がこなせる仕事ではない」「現在、修士課程を修了して仕事がない初心者の受け皿となっているSC制度ってのは根本的におかしい」という立場をとっております。
そういう意味では当該掲示板で活発に発言されているけせらんぱせらんさんという方と、結構似たような考え方だったりするのです…が、一点、非常に違和感を感じる部分があるのですね。
これとかこれとかこれとかこれとかこれとか、あるいはtakashiさんのさいころじすと日記05/08/18のエントリのコメント欄でも書かれているのですが、河合隼雄文化庁長官の政治力に関する言及が非常に目立つのですよね。
2ちゃんねるなどでもたまに「河合隼雄が死んだら臨床心理士も終わり」的な書き込みは見たりするのですが…河合隼雄ってそんなに政治力があるんですか?


つーか、ぶっちゃけ文化庁長官ってそんな大層なポストじゃないでしょ。いや、大臣にまでなるってのはすごいことではありますが、他の大臣ポストと比べたら…ねぇ?
久野能弘の日記の06/03/16のエントリ、河合隼雄の功罪でも触れられているように、確かに「臨床心理士の世間に広めた功績」というのは確固たるものがありますし、心理臨床の分野の先達として尊敬できる方ではあると思いますが…。
別に臨床心理士制度なり、スクールカウンセラー制度なりが盤石なものだとは全く思いませんが、かと言って今さら河合氏がどうこうしたところで、何も変わらなのではないでしょうか?…っていうのは私の認識不足なのですかね?
なんかこういう話題が出た時、枕詞のように河合氏の名前を出して批判するってのは、芸がないというか実情を知ってらっしゃる方なのかな?と疑問に思ってしまうわけですよ。
皆さんはどう思いますかね。

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