10月です。今年も残り3ヶ月です…って去年も同じこと言ってました。
2009年第3四半期売れ筋ランキング(09/10/02)
ちょうどネタのない時期にこの定番ネタで投稿できるのでありがたかったり。
ちなみに第2四半期の当ブログ経由での売れ筋トップ5はこちらでした。
第5位 エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方
第5位 そだちの科学 no.13―こころの科学
第4位 こころの治療薬ハンドブック 第6版
第3位 子どもの心と学校臨床(第1巻)特集:学校でうまくゆく心理アプローチと考え方
第2位 子どもの心と学校臨床(第2号)特集:学校の中の発達障害の子ども:クラスに発達障害のある子もいるというあたりまえの現実の中で
第1位 精神科臨床における心理アセスメント入門
ではでは、最新ランキングいてみましょ-。なんかトップがすごいことになってます…なんであの本が?
要ちぇけら。
第5位は同数で2点ランクイン。
第5位
集中講義・精神分析 上 (1) 藤山 直樹 岩崎学術出版社 2008-11 |
気鋭の精神分析家である著者が、読者に自らの考える精神分析の本質をダイレクトに伝える講義。初心者から専門家まで、生きた精神分析に触れることのできる好著。
はい。好著っつーか、鉄板で名著です。分析的なオリエンテーションの人はもちろん、行動療法好きの人にも読んでいただきたい。
関連エントリ
・【ワタクシ的には】藤山直樹著『集中講義・精神分析 上巻』【今年のNo.1】(08/12/05)
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第5位
精神分析的心理療法の実践―クライエントに出会う前に 馬場 礼子 岩崎学術出版社 1999-09 |
本書は、著者の臨床実践と指導経験を基にしながらも、極力だれにでも通用する心理療法の基本を提示しようと試みた。初めてのクライエントに出会う前に、一通り頭に入れておいてほしいことを書いた。
こちらもまた鉄板で名著。当ブログ的にはいまさら何も言うことはありませんです、はい。
関連エントリ
・【読みやすくて】精神分析的心理療法の実践【(・∀・)イイ!】(05/03/03)
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第4位
こころの科学153号 特別企画:臨床を書く 兼本浩祐 日本評論社 2010-08-25 |
カルテから面接記録、あるいは看護の申し送りまで臨床の現場では、およそ「書く」ことからは逃れられない。いかに書き、いかに活かすかの知恵を探る。
先日ご紹介したばかりなんですが、いきなりきましたこちら。私も既に購入して読みましたが、面白かったです。特に電子カルテがらみの話はいろいろと。
お手軽に読めちゃいますし、まだ読んでない方、一冊どうでしょ?
関連エントリ
・『こころの科学 特別企画:臨床を書く』(10/09/14)
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そして第1位は同数で3冊。
第1位
精神科臨床における心理アセスメント入門 津川 律子 金剛出版 2009-06-19 |
チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。
心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。
律子つえーな…ってなんで「律子」呼ばわり?
前四半期もトップだったこちら、やっぱ律子強いです。紹介して以来、コンスタントに売れ続けてます。
まだお読みでない方はどぞー。特に若い人ね。
関連エントリ
・津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)
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第1位
エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方 エリザベス・O. リヒテンバーガー ネイディーン・L. カウフマン アラン・S. カウフマン ナンシー マザー Elizabeth O. Lichtenberger 日本文化科学社 2008-10 |
よい心理アセスメントレポートは,検査によって得られた結果,背景情報,行動観察などの情報をもとに子どもの状態を説明し,今後の指針を分かりやすく示すものでなくてはならない。本書は,心理アセスメントレポートの書き方を簡潔で分かりやすく説明する。心理アセスメントレポートを書く初心者,臨床心理学を学ぶ学生や大学院生,そして,アセスメントレポートを読んで理解する必要のある専門家向けの入門書である。
こちらもアセスメント系の一冊。やっぱ現場で必要になってくる本ですので、よく売れるわけですよ。
米国では教科書的な感じで使われているらしい。
関連エントリ
・【ようやく】『エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方』【読んだ】(09/03/10)
・【感想】『エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方』その2【書くよ】(09/03/11)
・【感想…というか】『エッセンシャルズ 心理アセスメントレポートの書き方』その3【ツッコミ?】(09/03/16)
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さて、問題はこちら。
第1位
ピエール・リヴィエール---殺人・狂気・エクリチュール (河出文庫) ミシェル・フーコー 慎改 康之 河出書房新社 2010-08-04 |
犯罪と精神医学との関係をめぐる研究の過程で、十九世紀フランスの小さな農村に住む一人の青年が母、妹、弟を殺害した事件に出会ったフーコーらは、この殺人犯が残した手記の美しさに驚嘆し、手記を含む訴訟資料の一式および事件に関する論考を一冊にまとめた。フーコーにおける権力と知の分析にとっての記念碑的労作であると同時に希有の強度にみちた名著を、最新の研究成果をふまえて新訳。
…なんすかこれ?
当然のことながら、私は紹介した覚えはありません(ので関連エントリもありません)。
当ブログで紹介したものと一緒に、誰かどかっとまとめ買いでもしたんでしょうか?当ブログのリンクを経由していただければ、紹介してない本でもランキングに入るわけなんですが…にしても、アマゾンさん的にがっつり売れてる本ってわけでもないし…。
ブログ検索とかしてみると、局所的に話題になっている雰囲気はあるんですけどね。
ホントに謎の一冊です。
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そんな感じで謎は残りましたが、今四半期も皆様のお役に立てるような書籍紹介ができればいいなと思う次第であります。なにとぞよろしく申し上げますです、はい。