昨年、当ブログ経由でご購入いただいた書籍の売れ筋ランキング、後半は5位から1位の発表となります。
前半を未読の方はまずはそちらからどうぞ。
そして2012年のランキングはこちら。2013年と被ってる物も多い…かも?
・2012年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(前半)
・2012年売れ筋ランキングTOP10 カウントダウン(後半)
ではカウントダウンの続き、行ってみましょー!
第5位
ようこそ、心理学の「現在」へ!
古典的名著から最新の研究テーマに切り込んだ本まで、幅広い領域から選りすぐった本を通して、心理学の魅力を思い切りあなたに伝えます。126冊+αの上質なエッセンスを、どうぞお楽しみください。
2012年第6位から1ランク上げました。こちらは年間を通してコンスタントに出ていた感じです。
心理学に興味のある高校生から、専門領域以外は最近読んでない…という専門家まで、幅広い層におすすめしたい一冊です。
どこからでもパラパラと読み始められますので、お暇な時に眺めてみるという読書スタイルでもオッケーかと。
関連エントリ:
・【ご恵贈】服部環監修・越智啓太・徳田英次・荷方邦夫・望月聡著『心理学の「現在」がわかるブックガイド』【御礼】(11/04/13)
・レビュアーを意識して読む『心理学の「現在」がわかるブックガイド』(11/04/26)
第4位
第4位は2冊あります。
まずはこちら。
臨床心理士や医師などを対象にどこでも、だれでもが受け入れるような常識的で基礎的な技法について、「人と人との出会い」という原点に立ち戻って論じた心の相談のための面接法の書。
続編が10位にランクインし、こちらも危なげなくTOP5に入りました。
今見て驚いたのですが、この本、Amazonさんの「医学・薬学・看護学・歯科学 › 医療関連科学・技術 › 臨床心理学」のカテゴリーで、本日現在、ベストセラー1位になっております。
2002年に出た本が、ですよ。つまり、やっぱり名著はいつまで経っても色あせないということでしょうかね。
未読の方は是非どーぞ。
関連エントリ:
・【やっぱり】初めての面接の前に読んでおく本【基本でしょ】(05/02/25)
第4位
同じく4位がこちら。
人気絶頂の最中、突然芸能界から姿を消した一人の芸人–。「タモリのボキャブラ天国」「進め! 電波少年インターナショナル」など人気番組にレギュラー出演していたお笑いコンビ「松本ハウス」は、ハウス加賀谷の統合失調症悪化により、1999年活動休止。その後入院生活を経て症状を劇的に改善させた加賀谷は、10年ぶりの芸人復帰を決意する。相方・松本キックの視点を交えながらコンビ復活までの軌跡が綴られる、感動の一冊。
リリー・フランキー推薦!
「馬鹿は死ななきゃ治らない。でも、生きてりゃ治る馬鹿もある。夢あるねぇ」
この本をタレント本のカテゴリーとして考える方もいるでしょうが、私はこれは当事者本の「歴史的金字塔」と言っても過言ではないのではないかと思います。
前にも書いたように、とにかく分かりやすくリアルに書かれております。あくまでも一事例についてでしかなく一般化できない部分も多々ありますが、一事例としてのリアルさは学術論文に匹敵する重みすら感じられます。
さらにこの本がかなり売れていることが世間の人々の統合失調症に対する、そして精神疾患全般に対するイメージを変えることにも繋がるのではないかと考えております。
ホント、色んな方にオススメしたい一冊です。未読の方は是非どうぞ。
関連エントリ:
・ハウス加賀谷・松本キック(松本ハウス)著『統合失調症がやってきた』(13/08/13)
第2位
チェックリストでもラベリングでもない「心理アセスメントの六つの視点」を,第七の視点(here and now)で有機的につなげ,クライエントの立体的な全体像をとらえるために――若手臨床心理士に贈る「心理アセスメント入門」必携書。
心理アセスメントの六つの視点(トリアージ1・トリアージ2・病態水準にまつわる要素・疾患にまつわる要素・パーソナリティ・発達生活の実際)から得られたものは,第七の視点(here and now)を通じて集約され,ネットワークのようにつながりながら立体的に存在する。臨床心理面接と不可分な“それ”は“家”のイメージであり,アセスメントから得られた成果をヒントにクライエントの全体像を立体化してゆく内的努力を,セラピストは学派を越えて行なっている。この“家”(=心理アセスメントにおける六つの視点を通じて成っている立体的な像=臨床心理学から見たその人の全体像)のなかでクライエントとセラピストが共生するイメージ――それこそが,真の心理アセスメントである。
2010年、2011年、2012年と3年連続1位だったこの本が、ついに2位に落ちてしまいました…と言っても、かなりの数(当社比)売れていたことは確かです。
そろそろこのブログ読者で未読の方はいないくらい…いや、そこまで売れているわけではないはずですが、でも多くの方が読んだ本であることは確実です。
ホント良書です。未読の方は是非どうぞ。
関連エントリ:
・津川律子著『精神科臨床における心理アセスメント入門』(09/07/23)
第1位
そして1位はこちら。
『根拠ある記録』を素早くつけてスッキリ明日を迎えましょう
電子カルテの導入や説明責任、個人情報の開示請求など、近年相談援助職の記録には高い客観性と専門性が求められている。本書では、記録に必要とされる要素や用いるべき語句、実際の記録の添削例などを収載し、限られた時間で的確な記録を残す具体的なノウハウを提示する。
2012年の第2位がついに1位となりました。
実は2位に2倍以上の大差をつけての1位だったりします。
類書が少ない(ない?)だけに、やはり需要が高いのでしょう。
個人的に「心理学」「精神医学」以外の専門書が1位だというのはちょっぴり残念だったりもするのですが、この辺は今年新しく出る本に期待したいところです。
関連エントリ:
・【必要な人は】『相談援助職の記録の書き方―短時間で適切な内容を表現するテクニック』【多いのでは?】(2012/10/23)
今年もよろしくお願いします!
いかがでしたでしょうか?皆様が購入された本はランクインしていましたか?
昨年はAmazonさんのアフィリエイト報酬体系が大幅に改定されたこともあって、私みたいな弱小アフィリエイターも結構な打撃を受けてしまったりもしたわけなのですが、当ブログとしましては専門書の紹介はメインコンテンツの一つですので、今年も少しでも皆様のお役に立てるよう有用な書籍紹介が出来ればと思っております。
そしてオススメ書籍がありましたら、是非とも教えていただきたいですし、もし著者や編集者の方よりお送りいただけた際には必ずご紹介させていただきます。
改めまして、今年もよろしくお願いいたします。